以前のエントリで紹介させて頂いた奥田健次先生の著書「子育てプリンシプル(一ツ橋出版)」が絶賛発売中です。また、Amazonのレビュー等でも早速、好評となっています。その様な中、精神科医の香山リカ氏が、オススメの一冊ということで、月刊日本語(アルク)の7月号に「子育てプリンシプル」の書評を書かれていました。
以下、書評を引用します(月刊日本語 2009年7月号 p.88)。
**親子で成長する子育て 「土台家族」を目指す**
私事で恐縮だが、私には子どもがいない。だからときどき診察室で不登校児の親などに、「先生にはお子さんがいないから私の気持ちなんてわかりませんよね」と言われることがある。それもあって、あえて「親になる前に『子育て本』を書きたかった」という心理学のプロである著者に強い興味を持った。
著者の主張は、とても明確。親と子はそれぞれの立場と役割をしっかり認識し、親はほめるときはほめる、でも毅然とすべきときは厳しく、失敗や挫折のチャンスを奪わずに、「ごめんなさい」と「ありがとう」が言える公共心を持った子どもを育てるべき。まとめるとこうなるだろう。
そして、目指すべきはメンバーが基本ルールをしっかり共有している「土台家族」だとする。ムードに流されるクラゲ家族、親が一方的に理不尽な命令をする煉瓦塀家族では、子どもの自己肯定感は育たない。もちろん、親が目先の損得にとらわれたり見栄やお金にうつつを抜かしたりしていては、世間や子どもに揺さぶられ、とても土台家族は作れない。
なるほど。これは子育て本というよりは、親自身に「あなたはしっかり生きてますか」と問うた本だ。わが子かわいさのあまり、情に流されたりした経験がない著者だからこそ、こうやってズバリ、親である大人を叱咤激励できるのかもしれない。子育て中の親にはもちろん、子育てが終わった大人や若い人も一読しておくとよいかもしれない。
異色の臨床心埋士、”子育てブラックジャック”の異名も取る著者は、これから教育界にちょっとした旋風を巻き起こしそうな予感がする。
(引用ここまで)
まだ、読まれていない方にはぜひ、一読して頂きたいと思います。

(文責:新発田)